不条理抽象劇


曇り空
あなたが降りたその時点で
もうすでに別の存在なのに

どんな様子がみたいのだ
外からどんなか見たいとか
もうすでに別の存在なのに

あなたが降りたことにより
矢尻を傾けた暴走機関車は
色々な荷物を受け入れる決意を固めた

やがて
猫が飛び乗り
ダンボールに収まる

気まぐれ
大事な荷物を食べ尽くす

意味を失った荷物を降ろす

今もなお
あなたの代わりを求めている

そして
代わりが見つかった
見つかった?
別の存在でしかないのに

あなたの代わりはいないのに

雨が降り出し
同時に思い出す

あなたも
誰かの代わりでしかないことを

こうしてわたしは生きていく

誰かの代わりを
求め続けて

走る暴走機関車

プラットホームには
二人の客と
一匹の猫

傘を忘れたのは誰









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